「テルマ&ルイーズ」2度目の視聴で感じた事。
先日、リドリースコット監督の「テルマ&ルイーズ」を視聴しました。この映画は過去観た事がありましたが、久しぶりに懐かしくてレンタルしました。
大筋は記憶に残っていましたが、感想が違いました。 この映画は、しっかり者のルイーズ、ちょっと男に弱い可愛い系のテルマの可哀想な映画だと記憶していました。
何故なら、ハーベイカイテルが「可哀想な女達なんだ」とセリフがあったからです。 彼だけが逃避行を続けるテルマとルイーズの心情に同情し、そのセリフが発したのですが、先日改めて視聴して考えを変えました。
この二人の女性は決して可哀想ではないと、見方を変えました。 警察に追われ逮捕された後、犯罪者としての人生が待っている嫌な現実から、二人で崖をダイブする事で、楽しいまま人生を終えるという道を選択したのだと、救いがありました。
ロードショー当時は、生きる選択をすべきだと信じて、それ故に名作として記憶していました。しかし2度目の視聴は、このラストの選択が映画として相応しいと感じました。
崖に車ごとダイブするテルマとルイーズは、その気持ちは楽しかったのだと感じます。 ハーベイ扮する刑事の「可哀想な女達」というのは、テルマ&ルイーズにとって余計なお世話以外の何物でもない事だと感じました。
もし、崖上にいたテルマとルイーズに、煽る様にヘリで刑事が近づかなければ、テルマとルイーズが心情的な面で追いつめられず崖下へダイブはなかったかもしれません。 2度目の視聴は、二人の友情を心地よく感じました。